- 突発性の嘔吐
- 腹痛、水様便を繰り返す
- 微熱
症状しんどすぎる
感染性胃腸炎/ノロウィルスの感染経路について
感染性胃腸炎と診断された際に関わってくるウィルスとして有名なのは「ノロウィルス」「ロタウィルス」「アデノウィルス」この3種類です。どれも小さな子どもがいるご家庭では聞いただで憎きウィルスの名前ですよね。しかも長引くし重症化しやすいものばかり。
ノロウィルスに感染する経路として3パターンあります。
二枚貝(牡蠣など)を食べてノロウィルスになるから
気を付けてを言われるけど、なぜ?
感染経路① 食品を介した感染
二枚貝にノロウィルスが蓄積されるのはなぜかというと、人の糞便に入っているノロウィルスが下水から海へ流れていきます。そして牡蠣を含む二枚貝は大量の海水を取り込み、プランクトンを栄養として生きています。海水に含まれるウィルスも同様に二枚貝そのものの体内に蓄積されてしまうため、二枚貝を充分に加熱しないまま食べてしまうとノロウィルスに感染してしまうということです。
(参考:ノロウイルス感染予防Q&A【PDF】)
感染経路② 人を介した感染
これは、ノロウィルスにかかっている人の咳や汚物から感染する二次感染です。よく耳にする嘔吐物や排泄物処理には充分に気を付けてと言われているのは、実はノロウィルスは便やおう吐物1グラムあたり100万から10億個もの大量のウイルスが含まれています。
100個以下という少量で人に感染し、少量でも感染力がとても強いことが特徴で、どの年齢層にも感染が拡大するため処理する際にこれでもか!というほど防備しないといけないのはそのためです。
(参考:感染性胃腸炎│東京都福祉保健局)
ノロウィルス・ロタウィルス・アデノウィルスなどのウィルス感染の怖さ
ウィルスが媒介となる感染の何が一番怖いかというと、人間の手を介して感染する際の予防や感染経路を全く遮断する消毒剤などが「ない」ということです。
そしてノロウィルスは「接触感染」が主となるため、触れたら感染してしまうのです。
アデノウィルスは「飛沫感染」なので咳やくしゃみで空気中にウィルスがふわふわしていて、吸い込んだら感染してしまいます。
そして上記3種類(ノロウィルス・ロタウィルス・アデノウィルス)は「経口感染」も含まれ、これが食中毒に分類されます。どちらも日常生活を集団でしていたら完璧に防ぐというのは、ほぼ不可能です…悲しい( ノД`)
通常、ノロウィルスなどのウィルスは熱に弱いため加熱処理が適しています。ですので二枚貝を食べる際は充分に加熱してねということになりますが、手は…やけどしちゃいますもんね(;・∀・)そして実はノロウィルスはまだ研究段階であり「〇℃で△分加熱したら完全にノロウィルスは死滅するよ」っというのがないのです。一般的に85℃、1分以上の加熱でウィルスの活性を失わすことができますので、そこが目安にはなります。
そして、ノロウィルスなどの消毒に適していると言われる次亜塩素酸ナトリウムは
ノロウィルスなどのウィルスが付着している物に対しては効果的ですが手には…使えませんね。ハイターの中に手を入れられませんからね…。
となると人から人への媒介を遮断するためには、やはり遮断するための物が必要になってきます。
マスクや手袋、汚染物を処理する際はビニールエプロン、汚物処理のためのビニール袋など「躊躇なく捨てる」というのがノロウィルスを遮断できる方法となります。
ウィルスの潜伏期間と予後
ノロウィルスの潜伏期間:24~48時間
発熱は高熱ではないことが特徴です。ですので「お腹の風邪」と言われることが多いです。
予後:発症から2日ほどで症状が徐々に改善する。
感染性胃腸炎 ノロウィルスの予後 登園の目安
通常、嘔吐や下痢が出てから2日ほどすると症状は緩和し徐々に食欲が回復していきます。便の状態も通常となれば、登園はOKになることが多いです。
しかし園の規定をまずは確認しましょう。そして園でノロウィルスが流行っていれば再度かかってしまうリスクは充分になります。
弱り目に祟り目になってしまっては、子どもも親も心身共に疲弊してしまうのでここは今一度確認してみましょう。
多くの園では医師の診断後に登園許可書が必要になる
症状が緩和し、かかりつけ医の受診により「もう大丈夫」とのことであれば登園を許可される病気として考えられています。
厚労省が出しているガイドラインを参考にしている保育園が多いと思います。保護者が記入し園に提出すればOKとなっていますのが、今一度園には確認しましょう。
参考:保育所における感染症対策ガイドライン (2018 年改訂版)
➡※81ページに記載されています。
感染性胃腸 ノロウィルスの症状
腹痛・嘔吐・下痢。この3種類が感染性胃腸炎、ノロウィルスにかかった時の大きな症状として挙げられています。
そして、発熱は稀もしくは軽症であるので、上記症状でかつ高熱である場合は別の病気の可能性もあるため受診時に必ず熱のことについて気がかかりなことがあれば伝えましょう。
感染性胃腸炎 ノロウィルスの治療法
ノロウィルスそのものに対しての治療というのは実はありません。
対症療法になるため、脱水であれば脱水を防ぐために必要であれば輸液をすることもあります。経口摂取が困難な場合、特に吐き気がきつくて受け付けられない時は輸液が効果的です。
脱水予防にOS-1
飲める点滴として有名な経口補水液のOS-1。夏の暑い季節=脱水と思われがちですが病気の時の脱水、暖房の効いた部屋でも脱水が起こりやすいので、我が家はOS-1を常備しています。
そしてかかせないのが、ペットボトルに装着できるストロー。
西松屋や赤ちゃん本舗などベビー用品店には必ずといってもいい、絶対にある商品。
暗闇の中、経口補水液やOS-1を飲ませる時に重宝します。
そして、水でもないジュースでもないOS-1。苦手な大人もいるように、子どもも苦手な場合、どうしても飲まないとなってしまうとより脱水になってしまうのが怖いですよね。
▼高レビューなペットボトルストロー。「こぼれない」のは本当に大事。
夜中、OS-1で濡れたベッド周りの掃除ほど心が荒むことはない…(経験者)
ノロウィルスの予防接種・ワクチンについて
ロタウィルスのワクチンは乳児にあります。生後2か月以降、2回、口から接種するあれです。2020年10月以降、自費から公的補助が出るようになりましたね。1回1万円近くしていたので、これからの赤ちゃんたち、よかったよ~(*‘∀‘)
しかし、ノロウィルスやアデノウィルスに関しては残念ながら予防接種やワクチンはありません。
ですので、自分自身で行う感染予防が一番大切になります。
ノロウィルスの予防法とは?
手洗い・うがい・咳エチケットのためのマスク着用、汚染個所の掃除、ノロウィルスの人とできるだけ接触しない、この3点が重要になってきます。
ただ子どもがノロウィルスになった場合、1人にするわけにはもちろんいかないため自分を含む他の子ども、そして家族に感染させないためにどうすればいいかということになります。
私の経験談としてお話しします。
病院の看護師さんのようなビニールのエプロンを用意するのは大変です。急きょ必要になったら、買いに行く暇もないしドラッグストアでもあまり見かけませんよね…。
もうそれならば、洗濯物は山のようにあるわけです。嘔吐したり、下痢をしてしまったりと仕方のない症状があるのがノロウィルスの症状。
それなら洗濯物が1つ2つ増えようが仕方のないことなのかなと思い、子どもの嘔吐症状が特にひどい時は私はパーカーとズボン(ジャージ)靴下を着替えていました。
▼予備で買っておくのも大事なノロウィルス対策です▼
要確認!ハイタースプレー 床の素材によっては使用NG!
汚染個所の消毒として有名なのはハイターを希釈して作るスプレーです。
しかし!注意しなければいけないのが、家の床の素材。
ハイターがNGな床の素材(とくに天然木材を使用している。無垢床やウォールナット素材の床など)であれば、ハイターの希釈スプレーをかけてしまうと、剥げてしまったり床の色が変色してしまう。
じゃあどうすればいいか。
嘔吐物を処理したあとに、消毒用エタノールでさっとふき取り・煮沸した雑巾でふき取るとノロウィルスは熱に弱いため普通に拭き取るよりも効果があります。
▼酸性アルコール消毒剤が入った消毒剤。ノロウィルスなどのウィルスに有効的だと言われています。
避けられないなら、せめて重症にならないために
ノロウィルス・ロタウィルス・アデノウィルスなどのウィルスが原因の感染性胃腸炎は集団生活をしていると、どうしても避けようのないものです。
そして、耐性がつかないので同じ冬に繰り返して感染性胃腸炎になる子どもも大人もいます。ここが本当に本人も働くパパママも辛いところです。
せめて重症化・家族内感染を最小限に食い止めるために必要なことは
マスク着用・手洗い・うがい、汚染個所を広げないための消毒・着替えです。
そして脱水にならないための経口補水液は常備しておくのもおススメです。
▼これからの季節に気を付けたい病気の記事▼
元気になればそれでいい。ただ最悪の事態にならないための環境管理は親でないと出来ないことが多いので、この冬、みんなで情報共有して乗り切ろう!!
家族の健康第一!
あーむ(@anncolomochi_am)でした🎵