こんにちは。あ-む(@anncolomochi_am)です。お子2号を無痛分娩で出産しました。
今日は無痛分娩についてお話したいと思います。大事な大事なリスクの話です。
簡単に私と今回出産した病院のスペックを紹介。
◆病院→県内に2ヶ所産婦人科、1ヶ所助産院を設ける個人病院。産婦人科医 5名。
麻酔科医 2名。在住している県内では、無痛分娩において有名。
無痛分娩と検索したら次に出てくる言葉は「リスク」という表記でした。
みんな心配ですよね。麻酔使うし自分もだし赤ちゃんに何かあったらどうしようと不安になりますよね。
そして痛ましい事件がありました。無痛分娩での事故の報道を聞くと「やっぱり無痛分娩は危ないしやめておこう」という心理になるのは当然です。
そんな無痛分娩のリスクについて、私自身が麻酔科医からの説明で聞いたことも合わせてお伝えします。
お産自身がリスク多発の状況であることをまずは認識
お産は常に危険な状態の人が2人います。
母体であるお母さん自身。そして生まれてこようとしている赤ちゃん。
この2人、どちらにも危険が常に隣り合わせであることを、まずは再認識しましょう。
それはお産の時だけではなく、妊娠した時から危険性がたくさんある中で
守ってきたお母さん自身が一番怖さも感じていることだと思います。
お産がスムーズにいったとしても、産後に何かあるか分からないのがお産の本当の怖さです。
赤ちゃんもお母さんも元気で健康で無事にお産を終えることは誰のせいでもなく何が起こるか分からないのです。
無痛分娩は自然分娩とは違った経過をたどる
産まれる時期 | お産の進行 | 吸引や鉗子などの器械を使う 頻度 |
病院の体制 |
|
無痛分娩 | 計画出産 | 麻酔により進みにくいため促進剤投与 | お産が長引くと可能性あり | 麻酔科医、産婦人科医などより高いスキルと マンパワーが 必要 |
自然分娩 |
陣痛次第or予定日超過の際は 促進剤投与 |
陣痛による ※促進剤投与あり |
お産が長引くと可能性あり | 24時間対応可能 |
無痛分娩と自然分娩の最大の違いは「計画分娩であること」です。
それは無痛分娩という麻酔を使うことであらゆるリスク回避のために、医療職というマンパワーを最大限に活かすために「計画をして出産する」ということです。
私の話をしますね。
産院では、無痛分娩希望者全員が麻酔科医主催の説明会に参加することが必須でした。
麻酔科医から硬膜外麻酔の方法や副作用など一通り説明を受けたあと質疑応答や説明会参加の感想の時間も設けらえていたので「リスクは心配だけど無痛分娩で産みたい。」と私は答えました。
すると医師から「そのリスクを最小限にするために①計画分娩であること②日中のマンパワーが最大限に活かすことができる時間枠にしていること③もし緊急で他の病院へ搬送となったとしても日中であれば他の病院も対応可能であり、たらい回しにならない。そのような条件が揃っている日を無痛分娩予定日として枠を取っている。そして事故のあった病院は、おそらくマンパワー不足だったと推測する」とのことでした。
お子1号は、夜中の2時に産まれました。最低限の職員配置だったので(法的に何ら問題ないのですが)割りとほっとかれたような気がします。笑
それに比べて、リスクがある分最善を尽くす体制を必ず整えた日にしか無痛分娩をしませんと言われると心強く思いました。
そして私が出産した産院では「38週目以降なら出産可能だけどいつにする?」と割と先生にフランクに聞かれました。笑
現段階で特に赤ちゃんの大きさも問題ないということでしたが、この話を聞いたのが33週目だったので「え?!?あ、もう決めないといかんやん!」というのが率直な感想でした。
そして「無痛分娩で出産してほしいから予定日に近いのはやめておいた方がいい。自然分娩の可能性があるからね」とのことでした。
家族の予定の合いやすい日にしようと思い(お子2号よ、こちらの都合でごめん)と思いつつ、家族のマンパワーが揃いやすい日を分娩予定日に設定しました。
痛みを和らげる麻酔の一般的な副作用
私自身の話をしますね。
私は①足の感覚が鈍くなる③尿をしたい感じが弱い
この2つが該当しましたが、看護師さんに聞かれて「あ~そういえばそうかも」くらいにしか感じませんでした。
そして看護師さんからは「何か気になることあればどんなことでも言ってくださいね」と言われていたものの、あまりにも痛みが緩和されることに感動していたため何も言わずにいたら「腰はどう?」「足はどう?」「かゆくない?」など細かく聞いてくれました。
赤ちゃんに対する影響について
お母さんの硬膜外鎮痛に用いる医療用麻薬の量が通常より多いときには、生後24時間の赤ちゃんの音や光に対する反応や運動機能が、少ない量の医療用麻薬を投与された場合に比べて低くなったという研究結果もあります。 しかしこの差は問題にならない程小さいと考えられています(※3)。
また、硬膜外に投与される医療用麻薬がとても多いと、産まれてきた赤ちゃんの呼吸が一時的に弱くなる危険性がありますが(※4)、そのような悪い影響のないよう、担当医は細心の注意を払っています。
麻酔の影響に関して、もちろん赤ちゃんの心音や脈拍などを確認しながら慎重に行います。そして麻酔科医の判断だけでなく産婦人科医などのマンパワーを総動員して麻酔の分量を調整します。
無痛分娩は医療職のマンパワーが必要不可欠であり、何かあった際にも迅速に対応できる時間帯での対応となっていることが多いようです。
お産のリスクは誰のせいでもない
お産に一番プレッシャーを感じているのは紛れもなく産む本人であるお母さんです。
それは妊娠した時点から、周りからの目や意見などに右往左往してしまうこともありメンタルが不安定になりやすいです。
だって誰も代わってくれませんし、代われる人がいませんからね。
仕事も家事も誰かいれば、最悪お金を払えば代わってやってくれるんですよ。
ですが、お産だけはどうしても今の医学じゃ無理なようです。
となると、痛みを緩和して産みたいというのは甘えでも何でもなくて当たり前の感覚だと私は思います。
あの痛みを体験したい!なら、それはそれで別の話になりますが痛みを回避したいと思うのは人間の本能ですし、私は自然分娩も経験した後に無痛分娩をしたので痛みにはより敏感になっています。
母子共に健康でいれることがどれほど当たり前でないのかを妊婦になって気づくことがたくさんありました。
それは経産婦であったとしても一緒です。誰かの心ない言葉や態度に傷ついたり深く考え込んでしまうのは、二人分の命を背負っているからだと思います。
だからこそ、お産の方法は1人で決めないでほしいです。他人でもいい。相談できる人がいれば、ちょっと時間を割いてもらってでもいいから不安な気持ちやどうすればいいのかなどを吐き出すことが大切です。
それは自分に対する過度な自己責任論へのリスク回避にもなります。誰かのせいにするような責任転嫁ではなく自分に非があろうがなかろうが、避けようのない体の状態や病気はあります。そしてお産は本当にシビアでありリスクはどこにでも誰にでもあってナーバスになって当然だということを改めて1人ではなく夫や家族が認識すべきだと思っています。
キラキラなマタニティライフを目指している方には申し訳ないけれども妊婦期間はそんな甘いもんじゃない。
上の子がいればなおさらだと思います。そこに痛みをこれ以上感じさせないでほしいと切に思います。
無痛分娩の参考になれば嬉しいです。
あ-む(@anncolomochi_am)でした。